「ウェルビーイングな組織」とは
ウェルビーイングとは簡単に言うと、
心
体
人間関係
社会とのつながり
以上の4つが整い、その人らしく良い状態で生きていることです。
単なる「健康」や「幸せな気分」だけではなく、
安心して働き、成長し、周囲と良い関係を築きながら、持続的に充実している状態を指します。
近年「ウェルビーイングな組織」を目指す企業が現れてきています。
「ウェルビーイングな組織」をつくることは、単に社員が気持ちよく働けるというだけでなく、会社そのものの成果や持続性に直結します。メリットを整理すると次のようになります。
1.生産性が高まる
社員が心身ともに健康で安心して働けると、集中力や創造性が発揮されやすくなり、仕事の質とスピードが向上します。
2.離職率が下がる
「ここで働き続けたい」と思える環境は人材の定着につながり、採用や教育にかかるコストを減らします。
3.チーム力が強まる
共感や安心感のある組織では、人間関係の摩擦が少なく、協力し合う文化が育ちやすくなります。結果としてプロジェクトがスムーズに進みます。
4.イノベーションが生まれやすい
心理的安全性があると、社員は失敗を恐れずに意見やアイデアを出せます。新しい発想が出やすく、競争力の源になります。
5.企業イメージが向上する
「人を大切にする会社」として社外にも評価され、顧客や取引先からの信頼、さらには優秀な人材の応募につながります。
6.経営の持続性が高まる
社員が健康で意欲的に働ける状態は、長期的に安定した業績につながります。短期的な成果だけでなく、未来の成長基盤を築けます。
要するに、社員の幸せが会社の成果に直結するということです。
福利厚生や一時的な施策ではなく、経営戦略そのものとして「ウェルビーイング」を考えることが大きなメリットになります。
ウェルビーイングな組織をつくる具体的な方法
1.心の安心を育てる
「心の安心」を育てるには、互いに信頼できる関係を日々積み重ねることが大切です。意見を言っても否定されない、失敗しても責められないという空気があると、人は安心して自分を出せます。
そのためには、「感謝」や「ポジティブ」な声かけを日常的に取り入れることが必要です。安心感が広がることで、組織全体が温かく、協力し合える土壌となり、ウェルビーイングな働き方が自然に根づいていきます。
2.健康を大切にする
健康を大切にすることは、単に病気を防ぐためだけでなく、自分らしく力を発揮できる基盤を整えることでもあります。体調が整えば気持ちも前向きになり、仲間との関わりにもゆとりが生まれます。
残業や無理な働き方を減らし、休みやすい環境を整えたり、健康診断やメンタルサポートなどをしっかり活用できるようにします。また、オフィス環境(光・休憩スペース・空気など)を快適にすることも必要です。
3.やりがいを感じられる仕組み
やりがいを感じられる仕組みをつくるには、仕事が単なる作業で終わらず、自分の成長や社会への貢献とつながっていると実感できるようにすることが重要です。
目標を共有し、その達成がチームやお客様にどう役立っているのかを見える形で伝えることで、日々の行動に意味が宿ります。また、一人ひとりの強みを活かせる役割を与え、成果を正しく認め合う文化を育むことで、「ここで働くことが自分の喜びになる」という実感が広がっていきます。
4.人とのつながりを深める
人とのつながりは、安心感や信頼を育てるだけでなく、自分の存在が誰かに必要とされているという実感を与えてくれます。職場でちょっとした会話や感謝を交わすことが、協力し合える関係を強くし、孤独感を和らげます。そうした温かい結びつきがあるからこそ、困難な場面でも前向きに挑戦でき、組織全体のウェルビーイングが支えられていくのです。
部署をこえて交流する場やチームで協力できる仕組みをつくる。雑談やランチ会など、仕事以外の交流も大切にする「一緒にやってよかった」と思える成功体験を積み重ねるでつながりが深まります。
5.成長と未来への安心
研修や勉強会など学びや挑戦の機会があることで、人は自分の可能性を広げられると感じられます。そして、その努力がきちんと認められ、将来につながる道筋が示されていると、不安ではなく期待を持って働けます。
個人の成長が未来の安心につながると実感できるとき、組織は一層しなやかで前向きな力を発揮できるようになります。
6.円満な家庭(Extra point)
短期的な成果だけを追うのではなく、長期的に力を発揮できる状態を整えることこそがウェルビーイング経営の本質です。その点において、家庭円満はウェルビーイングな組織づくりにおいて、注目されませんが非常に大きな土台と考えます。
なぜなら、人は「職場だけ」で生きているわけではないからです。家庭の状態は、心理的安定・集中力・対人関係・意思決定の質にまで影響します。
家庭を尊重する姿勢は、過度な同調圧力や長時間労働を抑え、互いを理解し合える組織文化を育てていきます。
ただしウェルビーイング組織といっても、家庭のあり方を評価・管理するなど会社が家庭に踏み込みすぎるのはNGですから、組織ができるのは「家庭を大切にできる環境を整えること」になります。
<実践指針例>
- 家庭の在り方に踏み込むのではなく、家庭を大切にできる働き方を制度と風土の両面から整える
- 休みやすさや柔軟な働き方を推進し、無意味な長時間労働を美徳にしない価値観を示す
- 家族行事や個人の生活を尊重するメッセージをトップ自ら発信し、安心して働ける環境をつくる








